
ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は21日、選択的心筋ミオシン阻害剤「カムザイオス」について、閉塞性肥大型心筋症治療薬として同日、新発売したと発表した。
薬価は、1mg1カプセル7204.00円、2.5mg1カプセル7264.80円、5mg1カプセル7410.50円。
同剤は、本年3月に「閉塞性肥大型心筋症」を効能・効果として製造販売承認を取得しており、昨年11月末時点で米国、欧州を含む50以上の国または地域で承認されている。
肥大型心筋症(HCM)は、他の心疾患や全身性疾患など心室肥大(心室壁厚の増加)を起こす明らかな原因がないにも関わらず、心室肥大が認められる原発性の心筋症で、左室流出路閉塞の有無により閉塞性と非閉塞性に大別される。
HOCMの臨床症状は、個々でその程度が異なるが、症状を有する場合、安静時又は労作時の息切れ、疲労、胸痛、立ちくらみ、失神が認められる。
これらの症状は従来、有効な治療がない中で徐々に悪化し、身体的負荷が増え、患者さんやご家族の日常生活に多大な影響を及ぼしていた。
◆勝間英仁BMS代表取締役社長のコメント
閉塞性肥大型心筋症に対する薬物治療は従来、対症療法が中心であり病態生理を標的とした治療薬が存在しなかった。
アンメットメディカルニーズが高く、慢性かつ進行性のこの疾患に対するファースト・イン・クラスの治療薬を本日より患者さんにお届けできることを嬉しく思う。引き続き、深刻な病気を抱える患者さんに革新的な医薬品を開発・提供する私たちのミッション達成に邁進していく。