再生医療製品「ADR-002K」 心不全対象の国内P2試験開始 ロート製薬

 ロート製薬は25日、虚血性心疾患による心不全を対象とした再生医療等製品「ADR-002K」について、国内P2試験を開始したと発表した。
 近年、高齢化社会の進展に伴い心不全患者数が増加しており、特に虚血性心疾患 による心不全は予後不良であることが知られている。左室駆出率(LVEF)が低下した心不全患者では、生命予後が悪いことが報告されており、新たな治療法の開発が急務となっている。
 ロート製薬は、こうした医療ニーズに応えるべく、他家脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた「ADR-002K」の開発を進めてきた。同製品を冠動脈バイパス手術(CABG)時に投与することで更なる心機能の改善および生命予後の延長が期待される。
 これまでに実施したP1試験において安全性が確認されたので、これらの結果を踏まえ、P2試験では重症な心不全患者を対象に有効性および安全性について評価する。

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