「Study:大阪関西国際芸術祭」に参画・協賛 ロート製薬

 ロート製薬は10日、11日から開催される「Study:大阪関西国際芸術祭2025」に参画・協賛すると発表した。また、同芸術祭のプログラムとして大阪関西国際芸術祭実行委員会が主催する「Study:サイエンス・アートアワード」に協賛する。
 4月11日から10月13日に開催されるStudy:大阪関西国際芸術祭は、「アート×ヒト×社会の関係をStudyする芸術祭」である。「ソーシャルインパクト」をテーマに掲げ、文化芸術による経済活性化や社会課題の可視化を目指す。
 大阪・関西万博を見据え、2022年より大阪を舞台に過去3回にわたり検証を重ね、2025年、大阪・関西万博と同時に開催する。会場は、大阪・関西万博会場(夢洲)をはじめ、安藤忠雄氏設計の大阪文化館・天保山、黒川紀章氏設計の大阪府立国際会議場(中之島)、西成・船場地区など、大阪・関西の象徴的な場所で展開する。
 158カ国が参加し2820万人の来場者が見込まれるこの機会に、関西発の文化芸術を世界に向けて発信するとともに、ドイツ、韓国、EU(欧州連合)などの機関と連携したアートプロジェクトを通じて、グローバル規模で新たな対話と発見の場を創出する。
 ロート製薬は、「人を、社会を、明日の世界を元気にする」をパーパスとし、世界中の人々のより良いウェルビーイングな人生の実現に向けて、社会課題に向き合い、長期視点で様々な活動に取り組んでいる。革新的な科学技術は、製品やサービスの開発に留まらず、次世代に向けた新しい価値創造や文化創出に寄与すると期待される。
 2025年、大阪・関西万博と本芸術祭が同時期に開催することの相乗効果も期待し、大阪・関西の街に、アート・クリエイティブの日常が溢れ、都市の魅力として定着し成長戦略として継承・発展する文化芸術イベントの創造という主旨に共感し参画に至った。
 「Study:サイエンス・アートアワード」は、アートとサイエンスの融合による新しい芸術表現の可能性を追求し、最新のテクノロジーを活用した次世代アーティストを発掘・支援するもの。サイエンスの力で未来を志向する同社として、社会課題解決や新たな価値創造に貢献していく。
 サイエンス・アートは、まだ明確な定義はないものの、コンピュータ、プログラミング、AIなどを活用したメディアアートや、遺伝子工学、組織培養、クローニングなどを活用したバイオアートなどの総称である。
 サイエンスとアートの融合により、クリエイティブな新たな未来を創造し、社会の課題解決や新たな価値創造に寄与し、「最先端」「先進性」「常識を覆す」といった価値観やクリエイティビティが社会に新しい影響を与えるものと期待される。
 同芸術祭のプログラムの1つとして同アワードを実施し、アーティストや研究者が世界で活躍するための支援を行う。次世代の創造性を育むことを目指すとともに、大阪をアートあふれる街にするための取り組みの一環であり、未来の大阪の発展にも貢献する。
 審査では、サイエンスやテクノロジーを駆使した芸術性、コンセプトの独自性と実現可能性を重視し、ファイナリスト5組を選定する。ファイナリストには、「ファイナリスト展」での作品展示や、国際アートフェア「Study×PLAS:Asia Arts Fair」への参加機会、国内外のアーティストや研究者、来場者との交流やコラボレーションの場も提供する。
  

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