第一三共は19日、抗悪性腫瘍剤「ダトロウェイ」(一般名:ダトポタマブ デルクステカン、遺伝子組換え[ADC])について、同日、日本で新発売したと発表した。
ダトロウェイは、日本において、HR陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳がんを対象とするTROP-2を標的とした初めての薬剤として発売されたもの。また、第一三共のDXd ADCプラットフォームにおいて、エンハーツに続いて日本で発売された二番目のDXd ADCとなった。薬価は、ダトロウェイ点滴静注用100mg:100mg 1瓶 31万1990円。
同剤は、化学療法の前治療歴のあるホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がん患者を対象としたP3試験(TROPION-Breast01)の結果に基づき、2024年12月に製造販売承認を取得した。
適応症は、化学療法歴のあるホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌。なお、同剤の添付文書の「警告」欄に間質性肺疾患(ILD)に関する注意が記載されている。