中外製薬は20日、抗悪性腫瘍剤/抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク」について、切除不能な胞巣状軟部肉腫に対する適応追加承認を厚労省より取得したと発表した。
テセントリクは、同適応に対し国内で初めて承認された免疫チェックポイント阻害剤。今回の承認は、切除不能な胞巣状軟部肉腫に対するテセントリクの有効性および安全性を評価した国立がん研究センター中央病院をはじめとする医師主導の国内P2相臨床試験(ALBERT試験)、および米国国立がん研究所(NCI)主導の海外P2相臨床試験の成績に基づくもの。
◆奥田修代表取締役社長CEOのコメント
今回の承認により、成人及び2歳以上の小児の切除不能な胞巣状軟部肉腫に対する新たな治療薬として、テセントリクを患者さんにお届けできることを大変嬉しく思う。
AYA世代に多く発症し、極めてまれな胞巣状軟部肉腫は、切除不能となると標準治療がなく、予後不良であることが知られている。切除不能な胞巣状軟部肉腫の患者さんの治療に貢献できるよう、引き続き迅速な適正使用情報の提供に努めていく。
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