NLRC4異常症・XIAP欠損症治療薬の米国での独占的商業化でAB2社とオプション契約締結 日本新薬

 日本新薬は27日、AB2 社がNLRC4異常症およびXIAP欠損症を適応症に欧米で開発を進めているTadekinig alfaについて、AB2 社と米国での独占的な商業化に関する権利を取得するオプション契約を締結したと発表した。
 NLRC4異常症およびXIAP欠損症は、希少かつ重篤な遺伝性自己炎症疾患の一種であり、インターロイキン18(IL-18)の過剰産生によりさまざまな炎症症状が引き起こされる。
 多くは乳幼児期に発症し、生涯にわたり炎症が持続する。両疾患に対する特異的な治療薬は上市されておらず、新たな治療法が求められている。
 Tadekinig alfaは、遺伝子組み換えヒトIL-18結合タンパク質製剤で、過剰に産生されたIL-18に特異的に結合することでIL-18に関連する免疫・炎症反応を抑制する。
 同剤は米国でオーファンドラッグ指定、ブレイクスルーセラピー指定および希少小児疾患指定を、また、欧州でオーファンドラッグ指定を受けている。なお、AB2社は北米と欧州におけるP3試験を終えており、現在、米国での承認申請に向けて準備を進めている。
 日本新薬がオプション権を行使し、AB2社が米国における承認を取得後は、日本新薬米国子会社のNS Pharma, Inc.(ニュージャージー州パラマス、社長: 杉山 幸輝)が同剤を販売する予定である。

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