欧州での眼科治療剤注射液承認申請取り下げ等減損損失で通期利益予想下方修正 アステラス製薬

 アステラス製薬は24日、欧州での加齢黄斑変性治療剤IZERVAY硝子体内注射液の承認申請取り下げなどによる減損損失約1760億円の計上に伴い、2024年10月30日に公表した通期利益予想を下方修正すると発表した。今回発表されたフルベースでの業績予想は次の通り(カッコ内は前回予想との増減額)。
 売上高1兆8000万円(1000億円増)、営業利益110億円(690億円減)、税引前利益10億円(690億円減)、当期利益140億円(360億円減)、親会社の所有者に帰属する当期利益140億円(360億円減)。
 増収は、主に前立腺がん治療剤XTANDITM(一般名:エンザルタミド)の米国の売上拡大ならびに為替の影響によるもの。
 一方、大幅な減収要因となった減損損失の内訳は、欧州での加齢黄斑変性治療剤「IZERVAY」硝子体内注射液の承認申請取り下げで約160億円、筋強直性ジストロフィー遺伝子治療プログラムAT466の研究開発計画の変更で約520億円、iotaの極小体内埋め込み型医療機器に関する継続しないプロジェクトを精査で約80億円。
 なお、2024年4月25日に公表した通期配当予想の74円に変更はない。

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