塩野義製薬は22日、新型コロナ経口治療薬「ゾコーバ」について、台湾で新薬承認申請が受理されたと発表した。加えて、台湾政府による同剤の備蓄契約が、台湾塩野義と衛生福利部疾病管制署(Taiwan Centers for Disease Control)との間で締結されたことも明らかにした。
新薬承認申請は、同社グループ会社の台湾塩野義が、「呼吸不全のない成人および12 歳以上の青少年に対するCOVID-19 治療」を適応として、台湾食品薬物管理署(Taiwan Food and Drug Administration)に新薬承認申請を行い受理された。
新型コロナ感染症は、今なおウイルスの変異を繰り返し、世界中の多くの人々の健康や生活に影響を与え続けているため、引き続き、有効で安全な治療薬の開発が求められている。台湾の新型コロナ感染症患者は年間約170 万人と推計され、新型コロナ感染症治療の新たな選択肢として、ゾコーバの貢献が期待される。
なお、同件が2025年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微である。