塩野義製薬は22日、シオノギファーマが参画し、ラベル台紙の水平リサイクルを目指す「資源循環プロジェクト」が、「WorldStar Awards 2025(Medical and Pharmaceutical部門)」を受賞したと発表した。
水平リサイクルとは、使用済みの製品を、同じ用途の新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法である。
WorldStar Awardsは、WPO(World Packaging Organization、世界包装機構)が、世界の優れたパッケージとその技術を普及することを目的として実施するコンテストで、パッケージングにおける世界的に卓越した賞だ。
日本では、日本包装技術協会が主催する「日本パッケージングコンテスト」に入賞した作品が、「ワールドスター コンペティション」ヘの出品資格を獲得し、入賞を目指して世界各国から出品された作品から厳正に選考される。
今回Medical and Pharmaceutical部門には9テーマが選定され、日本からは唯一の受賞となる。
資源循環プロジェクトでは、これまで廃棄・焼却されてきたラベル台紙をポリエステル系合成紙であるリサイクル専用台紙に切り替え、資源として回収、再利用し循環させることでラベル台紙の廃棄をゼロにすることを目指している。
また、回収後のマテリアルリサイクルにより、再度リサイクル専用台紙として使用する「水平リサイクル」が可能になり、より高度な資源循環を実現できる画期的な取り組みである。
マテリアルリサイクルは、廃プラスチック類の廃棄物を、破砕、溶解などの処理を行った後に、同様な用途の原材料として再生利用するもの。
SHIONOGIグループでは、SHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)ならびにSHIONOGIグループ行動憲章のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境への配慮」を特定し、責任ある対応を進めています。今後も、製造工程で廃棄されるラベル台紙の回収・水平リサイクルを通じて、サステナブルな包装材料の開発・実装を推進していく。