ダトポタマブ デルクステカン 欧州での非扁平上皮非小細胞肺がんに係る承認申請自主的取り下げ 第一三共

 第一三共は24日、ダトポタマブ デルクステカン(Dato-DXd/DS-1062、抗TROP2抗体薬物複合体[ADC])について、欧州医薬品庁(EMA)に提出していた非扁平上皮非小細胞肺がんに係る販売承認申請を自主的に取り下げたと発表した。承認申請の対象は、局所進行または転移性の非扁平上皮非小細胞肺がんに係る二次/三次治療。
 同決定は、EMAの医薬品委員会(CHMP)との協議に基づいて行ったもの。同申請は、前治療歴のある局所進行または転移性非小細胞肺がん患者を対象としたP3試験(TROPION-Lung01)結果に基づき、本年3月、EMAに受理されていた。
 なお、同剤のホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がんに係る二次/三次治療を対象とした販売承認申請については、引き続きEMAとの協議を進めていく。
 第一三共は、欧州における非小細胞肺がん治療に新たな選択肢を提供できるよう、現在進行中の複数のP3試験等を通じて、同剤の開発に取り組んでいく。

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