塩野義製薬は19日、不眠症治療薬「クービビック」を同日、新発売したと発表した。同剤は、ネクセラファーマの子会社であるネクセラファーマジャパンと販売提携したもの。薬価はクービビック錠25㎎1錠57.03円、同50㎎1錠90.80円。
クービビックは、覚醒を促す神経ペプチド(オレキシン)の受容体(OX1R および OX2R)への結合を選択的に阻害する経口のデュアルオレキシン受容体拮抗薬である。
オレキシンの受容体への結合を阻害することにより、過剰な覚醒状態を抑制し睡眠状態へ移行させることで、効果の発揮が期待される。
EUでオレキシン受容体拮抗薬として承認されているの唯一の薬剤で、塩野義製薬は日本における流通と販売活動を単独で実施する。ピーク時の売上目標は200億円~250億円。
ネクセラファーマジャパンは、日本におけるクービビックの製造販売元になるとともに、製品供給等の一部を担う。