三菱ケミカルグループは12日、同社完全子会社の田辺三菱製薬代表取締役社長に辻村明広三菱ケミカルグループ執行役エグゼクティブバイスプレジデントファーマ所管(田辺三菱製薬代表取締役)が就任する人事を発表した。
同人事は、三菱ケミカルグループが持株会社としてグループ全体の戦略策定、経営資源の最適配分、事業経営の監督等を担い、傘下の事業会社がそれぞれの事業経営に当たる体制への行に伴うもの。
同社グループは2022年4月から、グループ全体をバーチャルなひとつの会社として運営する「One Company, One Team」体制を志向し、同社完全子会社の三菱ケミカルおよび田辺三菱製薬においては、社長および執行役員を置かず、一体的に運営してきた。その一方で、グループ会社を含む事業の現場における主体性が阻害されるなどの課題が生じていた。
同社グループは、事業の現場で活躍する従業員に挑戦の機会を提供し、そのパフォーマンスを最大化するため、今回の新しい経営体制のもと、事業会社とその傘下のグループ会社に対して、適切な権限と責任の委譲を進めていく。