大阪の「止めの祭り」神農祭の宵宮が22日、114年ぶりに神殿の御屋根を改修した少彦名神社(大阪道修町)で開催された。道修町沿道には、くす玉飾りや献灯提灯が立てられ、露店が立ち並び、大勢の参拝者が訪れた。ゆるキャライベントも大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」を迎えて、田辺三菱製薬「たなみん」や日本新薬「シンヤくん」などくすりのキャラクター計15体が5年ぶりに全員集合した。
午前10時より斎行された祭典では、塩野元三薬祖講講長(塩野義製薬名誉顧問)、塩野秀作祭典委員長(塩野香料代表取締役会長)、小池優季史副祭典委員長(小池産業代表取締役社長)、同神社総代、薬祖講評議員ら約30名が参列。修祓、祝詞奏上、お神楽、玉櫛奉奠、撤饌などの神事が厳かに斎行され、「無病息災、薬業界の発展」を祈願し、二日間の祭りがスタートした。
塩野薬祖講講長は、「今年の神農祭は、114年ぶりに神殿の御屋根改修してから初めてのお祭りとなった。来年は、大阪・関西万博が‟いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに4月13日から10月13日までの184日間、大阪市の人工島‟夢洲”で開かれる」とコメント。
その上で、「大阪・関西万博も神農祭もキーワードは‟健康”で相通ずるところが多い。万博に来場される皆さんには、是非、道修町、少彦名神社、さらにはくすりの道修町史料館を訪れて頂きたい」と呼びかけた。
なお、本宮の23日に薬業クラブで開かれる神農祭市民公開講座では、森下竜一大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授が「いよいよ来るぞ!大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン:2050年のミライの大阪」をテーマに講演する。同講座は、後日、医薬通信社が協力してYouTube配信する。