ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は20日、非小細胞肺がん治療薬として抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤「オータイロ」を発売したと発表した。
効能効果は、ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)。薬価は、3468.30円(40mg1カプセル)。
オータイロは ROS1 融合遺伝子によってコードされる ROS1 受容体チロシンキナーゼ(RTK)に対して阻害活性を有し、RTKを介した細胞増殖に関わるシグナル伝達を阻害することで抗腫瘍効果を示すチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)である。BMSでは、オータイロを速やかに患者に提供できるよう、各医療機関と連携しながら、同製品の流通と適正使用推進のための情報提供活動を実施していく。
◆スティーブ・スギノBMS代表取締役社長のコメント
深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発・提供することが私たちのミッションである。オータイロは、なかでも個別化医療のさらなる進展に貢献するものであり、患者さんに寄り添う私たちの姿勢を示すものでもある。
治療課題を有する ROS1 融合遺伝子陽性 NSCLC患者さんに対して、本日より新たな治療選択肢を提供できることを嬉しく思う。