高齢者ドライバーを守るVRリハビリ支援アプリ「おき楽リハ」体験会開催 帝京大学福岡医療技術学部

歩行(自転車)訓練アプリ

 VRなどのデジタル技術を使用して高齢者や体の不自由な人のリハビリに着目した研究を進めている帝京大学福岡医療技術学部では、高齢者ドライバーを守るVRリハビリ支援アプリ「おき楽リハ」の体験会を10月13日、イオンモール大牟田(福岡県大牟田市)で開催する。参加料は無料。
 「おき楽リハ」とは、同学部作業療法学科教授 沖雄二が中心となり、2023年11月にサン情報サービスと共同開発したリハビリシステム。「楽しく効果的なリハビリ」をコンセプトに、VRヘッドセットで360度のVRの世界に没入して楽しみながら、高齢者の健康維持や認知症予防に貢献する。
 おき楽リハの4つのプログラムには、①映像視聴アプリ、②歩行(自転車)訓練アプリ③ミラーセラピーアプリ、④身体機能改善アプリーがある。

映像視聴アプリ

 映像視聴アプリでは、美しい景色やファンタジックな場所、よくでかけていた場所で散歩したり、趣味だった山登りなど、病院の外の風景をリアルな仮想世界で楽しい時間を過ごせる。VRで外の世界や懐かしい風景を見ることで、患者の孤独や不安を和らげ、心の持ちようを大きく変化させる可能性がある。同アプリの対象疾患は、がん、認知症、術後せん妄で、ストレス軽減機能が備えられている。
 歩行(自転車)訓練アプリでは、360度の映像を通じて美しい景色や身近に感じる景色を見ながら歩行(自転車)訓練を行う。外出が難しい人でも安全な環境でトレーニングできるようサポートする。
 ミラーセラピーアプリは、鏡を使ったように手のアバターを投影することにより、義手や義足を必要としている人が手や足を動かす感覚を仮想世界でトレーニングしたり高次脳機能障害の方が脳の認知力を高める練習をするなど、様々な利活用が考えられる。
 また、訓練室で同じ動きを繰り返す毎日において患者のモチベーションを保つことは大変困難である。身体機能改善アプリでは患者の身体の動きをリアルタイムで捉えVRの世界でアバターとして投影し、動かすことができる。VRの世界に没入し、楽しくリハビリに取り組んむことで、意欲の向上が期待できる。身体機能改善アプリの対象疾患は、肩関節周囲炎、腰痛、虚弱高齢者、パーキンソン病で、全身の関節可動域自動計測の機能を有する。
 おき楽リハVR体験会 イベントの概要は、次の通り。

◆日時:10月13日(日)10:00~16:00

◆会場:イオンモール大牟田1階 ありあけコートステージ(福岡県大牟田市岬町3-4)

◆参加費:無料

◆申込:不要

◆主催:帝京大学福岡医療技術学部・イオンモール大牟田

◆後援:大牟田市・サン情報サービス   

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