薬局業務を効率化する医薬品全自動入庫ロボット「BD Rowa EasyLoad」稼働開始 日本BD

左からBD Rowa システム、BD Rowa EasyLoad 全自動入庫システム、右側の写真は、医薬品の箱をBD Rowa EasyLoad 全自動入庫システムのベルトコンベアに投入しているところ

 日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン)は3日、薬局業務の効率化を図る薬局ロボットの新たなオプションとして医薬品を全自動で入庫する「BD Rowa EasyLoad」の販売を開始し、7月より各薬局で稼働を開始していると発表した。
 「BD Rowa EasyLoad」は、医薬品を全自動で「BD Rowa システム」庫内に入庫する追加オプションとして開発されたもの。通常は、人が医薬品に表示されたバーコードを1箱ずつ読み取らせてシステム内に入庫する必要があるが、このオプションの併用により、医薬品の箱をまとめてベルトコンベアに投入するだけで、医薬品バーコードの読み取りから入庫までを全自動で行うことができる。
 また、「BD Rowa EasyLoad」は、同社従来品と比べ、入庫にかかる時間を1箱あたり約10秒短縮し、稼働音も静かになる。
 「BD Rowa システム」は、医薬品の入庫から、保管、在庫管理、払い出しまでを一貫して行う薬局ロボットである。入力された処方箋の情報に基づき、装置内の棚に並ぶ医薬品をロボットアームがピックアップし、平均10秒ほどで自動的に払い出す。
 これまで薬剤師が手作業で行っていた煩雑な薬のピッキング作業を、薬局ロボットに置き換えることで、処方薬受け取りの待ち時間を短縮するとともに、薬局内の混雑回避にも貢献する。
 「BD Rowa システム」の導入により、薬剤師が行ってきた棚入れやピッキング作業などの「対物業務」時間を、患者への服薬指導や情報提供などの「対人業務」に充てること(タスクシフト)が可能になり、患者の満足度向上にもつながることが期待できる。
 2019年に国内販売を開始した「BD Rowa システム」は、今年、国内設置台数100台を突破した。日本BDは、これらの製品を通じて、医療分野でのデジタルトランスフォーメーションに貢献していく。

◆「BD Rowa EasyLoad」導入した杏林堂薬局の鈴木怜調剤DX推進部部長のコメント
 本体のBD Rowaシステムに加えてBD Rowa EasyLoadの導入により、日々の医薬品の入庫作業の工数削減を見込んでいる。本製品を導入することで薬局業務のさらなる効率化を図り、患者さんと向き合う時間をより増やしていく。
 これにより、医療ケアの質の向上を図り、より質の高いサービスを提供できるよう努めたい。

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