子会社のSPLineが希少疾病用医薬品の個人宅配送サービス開始 メディパルホールディングス

個人宅配送により患者の薬剤運搬負担軽減実現

 メディパルホールディングスは2日、子会社のSPLineが希少疾病用医薬品の個人宅への医薬品配送サービス「emLine(エムライン)」を開始したと発表した。その第一号の対象製品として、旭化成ファーマの「エムパベリ皮下注」を配送する。
 昨今、製薬企業がスペシャリティ医薬品の研究開発を進めており、医療用医薬品市場は大きく変化をしている。スペシャリティ医薬品には、高額かつ生産数が限られているものもあり、患者に投与されるまでの輸送過程において厳格な管理が求められている。
 さらに、在宅で治療が行われるケースでは、大量の薬剤を厳格な温度管理の下で持ち帰る必要があり、患者の運搬負担軽減に向けたサービス構築が課題となっているため、製薬企業から個人宅配送サービスに関するニーズが増加している。
 SPLineでは、こうした課題を解決するため、自宅まで配送を希望する患者と、医療機関・保険薬局、製薬企業がスムーズに連携できるように「emLine」を構築した。これにより、患者の薬剤運搬の負担軽減ならびに薬剤の品質確保を実現する。
 SPLineは、今後も引き続き患者の負担軽減、利便性向上のために同サービスの導入を拡大していく。

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