欧州心臓病学会年次総会「European Society of Cardiology Congress 2024」に協賛 オムロン ヘルスケア

展示ブースイメージ

 オムロン ヘルスケアは、8月30日~9月2日(現地時間)に、イギリス ロンドンで開催される欧州心臓病学会年次総会「European Society of Cardiology Congress 2024(ESC Congress 2024)」に協賛する。
 同社は、心電計付き上腕式血圧計や携帯型心電計など、危険な不整脈「心房細動」の可能性を検出する最新の機器を展示する。また、9月1日に実施するシンポジウムでは、「心房細動」の早期発見の重要性、高血圧患者の心房細動リスクに関する最新の研究内容などを紹介する。
 なお、ESC Congress 2024に先立ち、前日の29日には、「AF Screen International Collaboration」の第二回年次総会に協賛する。AF Screen International Collaborationは、シドニー心臓病研究所 心臓病学名誉教授 Ben Freedmanを筆頭に、世界40ヵ国の循環器専門医200名以上で構成される研究グループである。心房細動の早期発見を目的に、グローバルでの疾病啓発活動や、各国の制度に合わせた医療システムの実装に取り組んでいる。今回の第二回年次総会では、今後取り組む疾病啓発活動の具体的な内容について合意する予定である。
 ESC Congress 2024は、欧州心臓病学会が主催する年次総会である。心疾患に関する最新の臨床試験や研究結果の発表を通じて、専門職の知識向上や心臓病学分野の進展を目的としている。今回の年次総会のテーマは「Personalizing Cardiovascular Care」。患者に合わせた治療を行うことで、治療結果の改善や治療リスクの低減、そして治療基準の再定義に取り組む。会期中は、世界各国から多くの専門職が集まり、活発な情報交換が行われる。
 今回、オムロン ヘルスケアが協賛するシンポジウムのテーマは、「Screening for Atrial Fibrillation and hypertension: time to act now」である。シドニー心臓研究所 心臓病学名誉教授 Ben Freedman氏らを迎え、心原性脳塞栓症の要因ともいわれる不整脈「心房細動」に関する研究内容を中心に発表する。
 高血圧患者の心房細動発症リスクや、心房細動の早期発見の重要性に関する研究内容のほか、新技術を活用した早期発見の可能性に関する研究内容が発表される。なお、今回発表される研究には、同社の心電計付き上腕式血圧計が採用されている。
 オムロンヘルスケアは、循環器事業のビジョンとして「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」を掲げ、心房細動の早期発見に取り組んでいる。心房細動は危険な不整脈の一種で、心不全や脳梗塞といった疾患の発症(イベント)を引き起こすリスクがある。重症化を防ぐには早期発見が重要だが、患者の約4割が無症状であり、症状が発作的に起こることで見過ごされやすいことが課題だ。
 特に、高血圧の人は心房細動のリスクが高いため注意が必要である。同社は、いち早く心房細動の可能性に気づけるように、誰もが家庭で簡便に血圧測定や心電図を記録できるデバイスやサービスを展開している。さらに、グローバルの医療関係者と連携した臨床研究やイベントへの出展、疾病治療や健康づくりに役立つエビデンスを構築する学術活動を積極的に展開している。
 今後も、医療関係者との対話を重ね、新たな技術の開発や医療現場や家庭で役立つ革新的なデバイスの創出により、世界中の一人ひとりの健康で健やかな生活に貢献していく。

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