パルスフィールドアブレーション技術採用心房細動治療カテーテル 9月1日より保険収載 ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック

VARIPULSE Catheter

 ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックのバイオセンス ウェブスター事業部は、パルスフィールドアブレーション技術を採用 心房細動治療カテーテル「バリパルス カテーテル」が9月1日からの保険収載が決定したと発表した。
 8月7日に開催された厚労省中央社会保険医療協議会総会で議論され、同日からの保険収載が決定されたもの。パルスフィールドアブレーション技術(PFA)を採用した心房細動治療カテーテル製品カテゴリ群としては、日本で初めての保険収載となる。
 バリパルス カテーテルは、心筋を焼灼することで心房細動の発生に関連する肺静脈を電気的に隔離させ、心拍を正常なリズムに戻すことを目的とする治療、カテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)に用いるカテーテルだ。
 熱的影響に依存しないPFAを用いているのが特徴で、ターゲットとする心筋細胞のみを組織選択的にアブレーションすること、また、熱に依存しない技術により、心臓周辺臓器への損傷を抑え、合併症低減をサポートすることが期待される。
 今回、保険収載されたバリパルス カテーテルは、円周状の管に電極を複数備えた形状により、ターゲットとなる肺静脈付近の心筋に対してスムーズにアプローチし、治療時間の短縮に貢献する。
 また、同製品は不整脈治療の診断から治療のフェーズを通して手術をサポートする同社の不整脈診断・治療機器システム「バイオセンスCARTO 3」専用製品として開発されており、従来通り、3次元マッピングシステムにより、立体構造である心房内を可視化しながら施術を行うことができる。
 ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックでは、より安全な導入を図るため段階的な販売を予定しており、今後全国の医療施設への導入を目指していく。

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