2030年ビジョンの実現に向けた研究体制への移行に伴い早期希望退職者募集 協和キリン

 協和キリンは1日、早期希望退職者の募集を行うと発表した。同募集は、2030年ビジョンの実現に向けた研究体制への移行に伴うもので、対象は研究本部、生産本部CMC研究センター、品質本部グローバルCMC品質ユニットの一部組織の30歳以上かつ勤続3年以上の経営職・一般職・再雇用社員。
 同社は、2030年のビジョン「病気と向き合う人々に笑顔をもたらす Life-changing な価値の継続的な創出」の実現をより確かなものにすべく、本年 2 月に Story for Vision 2030 を公表。この戦略的方向性として、骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患、希少疾患を重点領域として定め、モダリティとしては、これまで培ってきた先進的抗体技術に加えて、造血幹細胞遺伝子治療(HSC-GT)に注力する。今後、これら重点領域およびモダリティでの取り組みを強固なものにすることを目指して、グローバルでの研究体制への移行を進めていく。
 この移行に際して、自社における低分子創薬研究に係る業務の大幅な縮小、さらに関連するプロジェクトの中止に伴うCMC研究業務や品質関連業務の縮小を計画している。この転換期に、社員のキャリア開発の選択肢を広げ、社外への転進を希望する社員に対しては転進に向けた最大限の支援を行うため、希望退職者の募集を行うもの。制度の概要は、次の通り。

(1)対象者 :研究本部、生産本部CMC研究センター、品質本部グローバル CMC 品質ユニットの一部組織の30 歳以上かつ勤続 3 年以上の経営職・一般職・再雇用社員

(2)募集人数 :特に定めず

(3)募集期間 :2024 年 8 月 21 日~2024 年 9 月 20 日

(4)退職日 :2024 年 12 月 31 日

(5)優遇措置 :通常の退職金に割増退職金を加算する。また、希望者に対しては再就職支援を行う。
 なお、今回の募集に伴い発生する特別退職金および再就職支援費用は、2024 年12月期連結決算で「その他の費用」に計上する予定である。現時点では応募者数および特別退職金総額等が未確定である、1日に公表した業績予想の修正には一定程度織り込んでいる。今後、業績見通しへの影響が明らかになり、開示すべき事象が生じた場合には速やかに公表する。

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