CAPVAXIVE 米国で成人の侵襲性肺炎球菌感染症・肺炎球菌性肺炎予防ワクチンとして承認取得 MSD

 MSDは24日、CAPVAXIVE(21価肺炎球菌結合型ワクチン)について、成人の侵襲性肺炎球菌感染症および肺炎球菌性肺炎の予防ワクチンとして米国FDAより承認を取得したと発表した。
 対象は、18歳以上の者における、肺炎球菌血清型3、6A、7F、8、9N、10A、11A、12F、15A、15B、15C、16F、17F、19A、20A、22F、23A、23B、24F、31、33F、35Bに起因する侵襲性肺炎球菌感染症の予防および、18歳以上の者における、肺炎球菌血清型3、6A、7F、8、9N、10A、11A、12F、15A、15C、16F、17F、19A、20A、22F、23A、23B、24F、31、33F、35Bに起因する肺炎の予防。
 CAPVAXIVEは、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の大半の原因となる血清型に対応しており、これらの血清型によるIPDから成人を守ることに特化して開発された。同承認申請では、FDAによる優先審査(Priority Review)が行われた。CAPVAXIVEに含有される成分や、ジフテリアトキソイドに対する重度のアレルギー反応(アナフィラキシーなど)の既往歴のある人には同剤は接種できない。 肺炎球菌血清型3、6A、7F、8、9N、10A、11A、12F、15A、15C、16F、17F、19A、20A、22F、23A、23B、24F、31、33Fおよび35Bによる肺炎の予防ワクチンとしての同剤の適応は、オプソニン化貪食活性(OPA)で測定した免疫応答に基づき、迅速承認された。
 この適応症の承認維持の条件として、検証的試験による臨床上の効果の確認および説明が必要となる場合がある。
 米国疾病予防管理センター(CDC)の予防接種諮問委員会は、今月中に会合を開き、CAPVAXIVEの成人に対する使用について検討し、推奨を行う見込みである。

◆Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA科学諮問委員会委員のウォルター・オレンスタイン氏(Emory Universityの医学・疫学・グローバルヘルス・小児科学の名誉教授)のコメント
 侵襲性肺炎球菌感染症による合併症は、入院、臓器障害、さらには死に至る可能性がある。成人におけるこの感染症の多くが、既承認の他の肺炎球菌結合型ワクチンには含有されていない血清型に起因している。
 CAPVAXIVEには成人の侵襲性肺炎球菌感染症の大半を引き起こす血清型が含まれており、成人の侵襲性肺炎球菌感染症および肺炎球菌性肺炎の予防に貢献したい。

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