医師の働き方改革タスクシフト推進製品として薬局ロボット「BD Rowa システム」が注目 日本BD

 本年4月から「医師の働き方改革」がスタートした。医療現場では医師の業務の一部を薬剤師や看護師、助産師、医師事務作業補助者らに移す「タスクシフト」が進んでいる。こうした中、医療現場のタスクシフトを支援する製品の一つとして、日本ベクトン・ディッキンソン(日本BD)が開発した薬局ロボット「BD Rowa システム」が注目を集めている。

薬局ロボット導入で薬剤師6名必要だった調剤業務が4名でもスムーズに

 2019年に厚生労働省が通知した「調剤業務の在り方について」では、薬剤師の負担軽減を推進している。薬のピッキングなどの対物業務は非薬剤師や機器に任せ、薬剤師は、本来の業務である患者の適正な薬物治療(対人業務)に注力することが求められている。
 医師の業務のうち、薬物治療に関してより広い範囲を薬剤師が担うことができれば、「医師の働き方改革」を加速させることが可能となる。このような「タスクシフト」を進めるため、薬局ロボットが注目を集めている。

 「BD Rowa システム」は、医薬品の入庫、保管、在庫管理、払い出しを一貫して行う薬局ロボットだ。同システムを複数台導入している新生堂薬局では、ピッキング作業などの対物業務を自動化し、調剤業務の効率化を実現した。ハッピー薬局稲築病院前店では、従来6名必要だった薬剤師の業務が、4名でもスムーズに行えるようになった。また、新生堂薬局大津店では、同システム導入前後を比較し、患者の平均待ち時間が20分から16分に減少し、スタッフの月当たりの総残業時間も144.0時間から82.5時間への減少が実現している。
 こうした業務改善により、薬剤師の服薬指導などの対人業務について、余裕をもって専念できる環境を構築できると考えられる。タスクシフトにおける「BD Rowa システム」のポイントは次の通り。

・ 薬剤師から非薬剤師へ対物業務シフトを進める動きが加速

・医薬品の入庫、保管、在庫管理、払い出しを一貫して行う

・導入した薬局では、薬剤師6名必要だった調剤業務が4名でもスムーズに

・調剤業務の効率化で、薬剤師による対人業務が充実し、医療「タスクシフト」に貢献

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