武田薬品は6日、JN.1対応ワクチン「ヌバキソビッド2人用バイアル製剤」について、今秋の供給を計画していると発表した。同供給予定は、ヌバキソビッドの製造販売承認申請の承認を前提としている。
同ワクチンは、2024年5月29日に開催された厚生科学審議会小委員会において、2024年秋開始予定の定期接種で使用する新型コロナワクチンの抗原組成は、「JN.1系統およびその下位系統へのより高い中和抗体を誘導する抗原を含むとし、その1例として1価のJN.1系統が考えられる」と取りまとめられている。
同小委員会は、予防接種・ワクチン分科会 研究開発及び生産・流通部会 季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナウイルスワクチンの製造株について検討を行うもの。
ヌバキソビッドは、武田薬品ノババックスから製造技術のライセンス供与を受け、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症の予防を効能・効果として、2022年4月19日に厚生労働省より製造販売承認を取得した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の組換えスパイク蛋白質(rS)抗原を含有するワクチンである。
現在、6歳以上に対する初回免疫(1、2回目接種)および12歳以上に対する追加免疫(3回目接種以降)として、適応を取得している。
なお、武田薬品は、厚労省のワクチン生産体制等緊急整備事業および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のワクチン開発推進事業により、ノババックスの新型コロナワクチン候補を日本国内において生産するための技術移転・生産設備の整備・供給及び研究開発に係る助成を受けている。