創薬イノベーション・エコシステム プラットフォーム構築加速でベンチャー投資事業強化 エーザイ

 エーザイは3日、2019年に開始したベンチャー投資事業を強化し、継続することを決定したと発表した。
同投資事業は、創薬イノベーションおよびエコシステム プラットフォーム構築の加速に向け、革新的技術やサービスの発掘とそれを有するベンチャー企業の支援、将来的な提携を目的としたもの。
 これに伴い、年間最大投資額をこれまでの30億円から40億円に増額する。さらに、連携範囲も同社グループ全体へと拡大し、幅広いコラボレーションを行うことで、同投資事業のコアである戦略的リターンをより一層追求していく。
 また、投資戦略の拡張として、同社の戦略的重要領域やエコシステム関連以外の分野における、将来的に大きなイノベーションが期待できる創薬・デジタル領域の技術・サービスに対しても、一定の投資を行う。
 同投資事業は、戦略的重要領域である「神経領域」「がん領域」「グローバルヘルス」において、自社研究開発とのシナジーが期待される最先端の創薬プラットフォームや、他産業との連携によるエコシステム構築・稼働をサポートする革新的デジタル技術やサービスなどを有し、エーザイのめざす患者様貢献に合致するベンチャー企業を対象としている。
 2019年5月の事業開始以来、5年間に渡って、バイオロジクス、核酸、遺伝子治療などの新規モダリティや最先端バイオロジーに加え、AIやデータ管理・収集、スマートデバイスやデジタル治療など、幅広い領域において30社以上に投資実行している。
 投資を通じて得られた革新的な技術・ビジネスの知見を当社の戦略に反映させるとともに、多くのコラボレーションを推進し、既存事業とのシナジー創出に貢献した。また、複数の投資先で株式売却も発生し、利益獲得にもつながった。

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