既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎治療薬 「イブグリース」新発売 日本イーライリリー

 日本イーライリリーは31日、アトピー性皮膚炎治療薬 抗ヒトIL-13 モノクローナル抗体製剤「イブグリース」を新発売したと発表した。
 対象は、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎。イブグリースは、アトピー性皮膚炎の中心的メディエーターであるIL-13に高親和性で結合するヒト化抗ヒトIL13モノクローナル抗体である。
 IL-13受容体複合体(IL-4Rα/IL-13Rα1)の形成を阻害することにより、それを介したIL-13シグナル伝達を特異的に阻害し、アトピー性皮膚炎の病態形成を抑制する。
 同剤は、レブリキズマブとして、通常、成人および12歳以上かつ体重40kg以上の小児に対し、初回および2週後に500mg、4週以降は250mgを2週間隔で皮下投与するが、患者の状態に応じて4週以降は250mgを4週間隔で皮下投与することが可能である。

◆ロータス・モールブリス日本イーライリリー自己免疫事業本部長のコメント
 アトピー性皮膚炎は、臨床的にも生物学的にも多様性のある慢性疾患であり、患者さんそれぞれに合わせた治療を行うことが重要である。
 そのため、既存治療では効果が不十分な患者さんに対し、新たな治療薬としてイブグリースをお届けできることを大変嬉しく思う。また、イブグリースはアトピー性皮膚炎の注射剤としては唯一(4週以降、患者さんの状態に応じて)4週間隔での投与が可能な薬剤である。持続的な症状の緩和を必要とされている患者さんにとって、重要な選択肢の一つとなると考えている。

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