積水ハウスは、京都大学と「子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出」を目的とした包括連携を結び、22日より共同研究プロジェクトを開始している。
子どもの発達段階に応じた感性発達の研究を実施し、学術面からの知見やエビデンスを強化することで住まいの提案力をより一層高め、「キッズ・ファースト企業」として、子どもたちが豊かな感性を育むことを支援していく。
積水ハウスでは、未来を生きる子どもたちの幸せづくりの一助となるべく、感性を重視した「キッズ・ファースト」に取り組んでいり。その一環として、子ども視点での住まいづくり・まちづくりによる「子どもたちの感性アップ支援」がある。
また、長年の住生活研究から、「子どもの生きる力」として「感性、身体、知性、社会性」の4つの力の発達が必要だと考えられている。そのため、子どもの健やかな成長に目を向けた住まいづくり「キッズでざいん」を2007年に発表し、「子育ち+子育て」の視点から“子どもの生きる力を育む住まいづくり”を提案してきた。
2012年には、コドモイドコロを発表し、子どもの生きる力を育む「居どころづくり」の充実と、安全と自主性を考えた「子どものためのスマートユニバーサルデザイン」の提案を行っている。
一方、京都大学には、建築や住環境に関する研究者はもちろん、多様な専門領域をもつ約3500名の研究者が在籍している。発達科学や認知科学、神経科学、情報学、心理学など、複数領域の研究者から構成される「京都大学こころの科学ユニット」をはじめ、学際的な研究に取り組んでいる。
包括連携のプラン概要は、次の通り。
◆目的:子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出
◆研究プラン:包括連携の期間は3年で、1年目は多様な分野の複数の研究者とディスカッションを行い、研究テーマを策定。2~3年目は個別共同研究によりプランの具体化を目指す。
◆研究テーマ案:発達段階に応じてテーマを選定
住まいにおける子どもの成長や発達に関する研究を新たに構築するには、多角的な研究アプローチが重要であるとの考えの下、同包括連携においては幅広い分野からのヒアリングと協議の結果をもとに個別共同研究を進めていく。