SGLT2阻害剤「カナグルOD錠」発売 田辺三菱製薬

環境に配慮したバイオマスプラスチック製PTPシート採用

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 田辺三菱製薬は22日、SGLT2阻害剤「カナグルOD錠」について、同日、発売したと発表した。同剤の発売は、5月22日の薬価基準収載を受けてのもの。
 本年3月15日に承認された「カナグルOD錠」は、口腔内の唾液等、少量の水で容易に崩壊することから、飲みやすくなる剤形である。
 また、場所にとらわれることなく水なしでも水ありでも服用できることから、利便性の向上と服薬継続が期待される。薬価は、158.50円(100mg1錠)。
 田辺三菱製薬では、継続的な治療が必要な2型糖尿病のある人の治療満足度の向上に貢献するため、選択的DPP-4阻害剤「テネリア」については2021年6月にOD錠を発売し、「テネリア」と「カナグル」の配合剤である「カナリア」も、2024年2月にOD錠の剤形追加申請を行っている。
 また、「カナグルOD錠」は、環境に配慮し、田辺三菱製薬として初めて、バイオマスプラスチック製PTP(Press Through Pack)シートを採用した。同PTPシートは、同じ三菱ケミカルグループの三菱ケミカルの製品であり、石油を原料とするプラスチックを使用したPTPシートと比較し、二酸化炭素排出量を30~70%削減することができる。
 田辺三菱製薬は、今後も2型糖尿病と共に生きる人の治療満足度と利便性の向上のため、さらに、環境にも配慮し、希望ある選択肢を提供できるよう努めていく。

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