トゥーコネクトと「アレルギー疾患」の実情と課題啓発・周知活動で基本業務契約締結 塩野義製薬

 塩野義製薬は14日、高性能空気清浄機を有するトゥーコネクト社と室内環境整備の見える化に着目した「アレルギー性鼻炎」の実情と課題に関する認知向上、その対策方法の啓発を目的とした活動のための基本業務契約を締結したと発表した。
 厚労省の研究では、日本におけるアレルギー性鼻炎はその有病率が全人口の50%に迫り、労働生産性を低下させる疾患ランキング1 位であると報告されている。
 その経済損失は一人当たり年間19 万円と推測され、アレルギー性鼻炎による労働生産性の低下は、社会全体に影響を及ぼす深刻な問題と考えられている。
 アレルギー性鼻炎は、生活の「環境整備(清掃など)」による予防が重要であることに加え、薬物治療の他にも種々の治療の選択肢が存在するため、疾患を患者が正しく理解することが予防・治療では重要であつ。
 その一方で、アレルギーに対する患者本人や社会の関心や認知は低いと考えられている。同契約に基づき、舌下免疫療法(SLIT)製剤を持つ塩野義製薬と高性能空気清浄機を持つトゥーコネクト社は両社の強みを活かしながら「アレルギー疾患の正しい理解」と「予防(環境整備)」の双方の側面からアレルギー疾患の情報収集と情報提供に向けた新たな取り組みを進めていく。予定している取り組みは、次の通り。
1、啓発キャンペーンの開催
・ アレルギー疾患に悩む患者やご家族に対し、メディアを通じた疾患啓発を通じて、正確かつ信頼性の高い情報の提供

2、セミナー・ワークショップの開催
・アレルギー疾患に携わる学会などにおける、室内「空気質」の改善や疾患罹患時の「治療の選択肢」を含めた最新の知見をテーマにしたセミナーの開催

3、アレルギー疾患の予防・治療に関する調査と情報提供
・アレルギー疾患の対策で重要とされている室内環境整備について、室内空気質データの収集と監視

・収集データに基づいた、室内空気質改善のためのアレルギー疾患に悩む患者さんやご家族への情報提供

・アレルギー疾患の予防と治療に関連するClinical questionに対する共同調査

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