PRISM社とがん領域の新規医薬品創製で創薬提携契約締結 小野薬品

 小野薬品は25日、PRISM 社(本社:神奈川県)とがん領域における新規医薬品候補化合物の創製を目的とした創薬提携契約を締結したと発表した。
 同契約に基づき、両社は、タンパク質 / タンパク質相互作用(PPI)を標的としたPRISM社独自の低分子によるペプチド模倣技術「PepMetics技術」を用いて、小野薬品が開発を目指す創薬標的に対する開発候補化合物を共同で創製する。
 小野薬品は、創出された開発候補化合物を全世界で独占的に開発・商業化する権利を取得。PRISM社に対して契約一時金、研究資金、研究・開発の進捗および売上高に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じた段階的なロイヤルティ等を支払う。

◆勝又清至小野薬品研究本部長のコメント
 私たちは、幅広い疾患において未だ満たされていない医療ニーズに応えるため、オープンイノベーションによる医薬品創製に積極的に取り組んでいる。
 PRISM社のPepMetics技術を高く評価しており、その技術によってこれまで低分子では制御が困難と考えられてきた創薬標的に対して新しい低分子医薬品が創製され、当社の革新的な医薬品の開発パイプラインが一層拡充できることを期待している。

◆竹原大PRISM社代表取締役のコメント
 画期的な新薬を創出されている小野薬品とPepMetics技術を用いて、共同研究を実施できることを非常にうれしく思う。
 PepMetics技術は、これまで創薬不可能な標的とされてきたPPIを、低分子を用いて容易に制御可能とすることにより、新たな創薬のパラダイムを創造する可能性を秘めている。両社の研究者が協働することで、新たな革新的な新薬を日本から創出することを期待している。

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