アンジェスは17日、早老症治療薬「ゾキンヴィ」について、同日薬価基準に収載され、5月中の販売開始に向け準備を進めていると発表した。
「ゾキンヴィ」は、早老症のうちハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群(HGPS)及びプロセシング不全性のプロジェロイド・ラミノパチー(PL)の治療薬。米国において2020年11月に承認を得て販売され、その後、欧州連合、英国でも承認された。
アンジェスは、2022年5月に日本における独占販売権を取得し、2023年3月に厚労省により希少疾病医薬品の指定を受け、本年1月18日に製造販売承認を取得した。
さらに、4月17日に薬価収載されたことを受け、本年5月中の販売開始に向け準備を進めている。
◆山田英アンジェス代表取締役社長のコメント
本日、ゾキンヴィが薬価基準に収載されたことを喜ばしく思う。先日発表した本製品の製造元であるEiger BioPharmaceuticals Inc.の米国におけるChapter11申請により、関係者の皆様には心配をかけ申し訳けなかった。使用が予想される患者数から、当面必要と想定される本製品数はすでに国内に入荷している。日本においては有効な治療薬がないHGPS患者の方々、プロセシング不全性PL患者の方々にこの薬を一日でも早く届けられるように準備を進める。
また、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)において、HGPS並びにプロセシング不全性PLに関する遺伝学的検査を実施できる体制を整えた。これにより当社は、HGPS並びにプロセシング不全性のPLに関して診断から治療までを支援していく。