キイトルーダとリンパラザの併用療法 転移性非扁平上皮非小細胞肺がんP3試験でOS、PFS未達 MSD

 MSDは11日、抗PD-1抗体「キイトルーダ」とPARP阻害剤「リンパラザ」の併用療法について、転移性非扁平上皮非小細胞肺がんを対象としたP3試験(KEYLYNK-006試験)において、2つの主要評価項目である全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を達成しなかった発表した。
 KEYLYNK-006試験では、キイトルーダと化学療法(ペメトレキセド+カルボプラチンまたはシスプラチン)の併用療法とそれに続くキイトルーダとリンパラザの併用療法による維持療法は、キイトルーダと化学療法(ペメトレキセド+カルボプラチンまたはシスプラチン)の併用療法とそれに続くキイトルーダと化学療法(ペメトレキセド)の併用療法による維持療法と比較して、事前に規定されたOSとPFSの統計学的基準に到達しなかった。
 この試験におけるキイトルーダとリンパラザの安全性プロファイルは各薬剤でこれまで報告されている試験の結果と一貫していた。 同試験のデータは現在も評価を継続している。MSDは、治験担当医師と協力し、この結果を医学界に提供していく。

◆グレゴリー・ルビニエツキMSD研究開発本部グローバル臨床開発担当バイスプレジデントのコメント
 肺がんは世界で特に死亡率の高いがんであり、当社は患者さんのアウトカムを改善できるようなキイトルーダによる併用療法や新規候補薬の探索に取り組んでいる。
 今回の結果は、転移性非扁平上皮NSCLC患者さんの治療がいかに難しいかを改めて確認するものとなった。この試験に多大なる貢献をしてくださった患者さんや治験担当医師の皆さんに、心から感謝したい。

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