武田薬品は28日、3月の大腸がん啓発月間に合わせて、大腸がん患者さん向け疾患啓発サイトをリニューアルし、「大腸がんサポートnavi」として新しくリリースしたと発表した。
同サイトは、大腸がん患者や家族に、大腸がんの病態・治療・生活に関する知識を深めて貰い、より良い治療や生活を送って貰うことを目的に作成している。大腸がん領域においても進んできている「個別化医療」や「薬物療法の説明を聞く際の重要なポイント」をまとめたコンテンツを更新し、患者・家族が治療や日常生活において有する疑問や悩みに対してQA形式で紹介する新コンテンツを追加し、よりユーザーフレンドリーなサイトへとリニューアルした。
また、本年3月3日に「どう伝える?わたしの悩み ~大腸がん患者さんとご家族のためのオンラインセミナー ~」をがん患者支援団体である認定NPO法人キャンサーネットジャパンと共催した。
セミナーの中では、治療中・治療後に多くの悩みを有している大腸がん患者が、悩みを医療者にどのように効果的に伝えたらよいか、医療者とよりよいコミュニケーションを図るためのポイントを、谷口浩也氏(愛知県がんセンター 薬物療法部)と山口育子氏(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長)が紹介。当日は、大腸がん患者や家族の他、医療関係者を含む多数の人が参加した。セミナーの録画ビデオは、近日中に、同社の「大腸がんサポートnavi」上に掲載する。
これらの活動に加え、武田薬品は全世界で3月は大腸がん啓発カラーであるブルーの衣服や装飾品を身に着ける活動を実施するとともに、日本においては昨年に続き、「大腸がん啓発トイレットペーパー」を一部の当社事業所内トイレに設置し、大腸がん患者さんを招聘した社内講演会実施などを通して、大腸がん検診の重要性を呼びかける活動を行っている。
3月は国際的に「大腸がん啓発月間」と定められ、世界各地でさまざまな啓発活動が行われている。大腸がんは、男女ともに罹患者数が年々増加しており、国内の罹患者数は全がん疾患の中で男女合わせて1位、女性のがんにおいては死亡者数も1位であり、男性においては2位となっている。大腸がんは早期に発見して治療をすれば90%が完治することができると言われている。
武田薬品は、引き続き、患者支援団体や医療関係者の協力のもと、大腸がんの疾患啓発や疾患への理解を深めることができるような取り組みを継続していく。