武田薬品は26日、特例子会社のエルアイ武田が同社グローバル本社内において、新たに東京事業所を4月1日に開所すると発表した。東京事業所の開所に伴い、同事業所における会社見学および体験実習も受け入れを行う。
エルアイ武田は、1995年に設立した当社の特例子会社である。同社の主要拠点において100名を超える従業員が勤務しており、印刷・包装補助業務や清掃業務などに従事している。
国家資格であるビルクリーニング技能士1級保有者も10名を超えており、障害者技能競技大会(アビリンピック)において全国銅賞を取得するなど、高い職業能力を活かした業務を進めている。
エルアイ武田における会社見学・体験実習として、コロナウイルス感染症の流行期においては受け入れを控えた時期もあったものの、2014年度以来、2500名を超える見学者を受け入れるとともに、延べ日数7000日を超える体験実習を実施している。
東京事業所においては、ビルクリーニング技能士取得およびアビリンピックに向けてのトレーニングスペースおよびPCトレーニングスペースも配備している。当初より、職業センター、支援センター、NPO、就労移行事業所、学校等から、健常者・障がい者問わず会社見学・体験実習を受け入れており、今後もステークホルダーとも連携し、会社見学・体験実習を受け入れていく。
2024年4月に続き、2026年7月より、改正障害者雇用促進法が順次施行され、障がい者の法定雇用率が2.7%に引き上げとなることが決定している。これら法改正を基に、エルアイ武田では、組織の多様性を高めるためにニューロダイバースな人材の雇用も強化し、PCを用いたデジタル業務への従事を検討している。
近年、ニューロダイバースな人材への期待が増加しており、同社においても日本橋ニューロダイバーシティプロジェクトを主導し、多様な人材を尊重し、生産性、品質、イノベーションに貢献できるよう、誰もが働きやすい職場づくりを進めていく。