北米の基幹3製品売上予測未達等見込んで2023年度業績予想を下方修正 住友ファーマ

 住友ファーマは31日、昨年5月15 日に公表した 2024年3月期通期連結業績予想を次の通り下方修正した(カッコ内は、前回予想との増減額)。
 売上収益3170億円(△450億円)、コア営業利益 △1340億円(△720億円)、営業利益△1560億円(△780億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益△1410億円(△610億円)、基本的1 株当たり当期利益△354.90円(前回予想△201.36円)。
 今回の修正予想は、通期の想定為替レート(期中平均為替レート)を前回発表予想の1 ドル130.0円から145.0 円、1 元19.5円から20.0円に見直して算出したもの。
 売上収益は、想定為替レートを見直しによる増収影響はあるものの、北米セグメントにおいて基幹3製品(進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」、子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「マイフェンブリー」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」)や非定型抗精神病薬「ラツーダ」等の下方修正を見込むことから、前回発表予想から450億円減の3170 億円に修正した。
 一方、販売費及び一般管理費、研究開発費については、想定為替レートの見直しの影響が大きく、それぞれ200億円、80億円の増加を見込んでいる。
 これらの結果、コア営業利益は、前回発表予想から720億円減の1340億円の損失に修正した。また、営業利益は、昨年7月に実施した北米グループ会社の再編に伴う事業構造改善費用等が想定を上回る見込みにあり、前回発表予想から 780 億円減の1560億円の損失に修正した。
 また、金融収益において、想定為替レートの見直しにより、為替差益の増加を見込んでおり、これを加味した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前回発表予想から610億円減の1410 億円の損失に修正した。
 なお、減損テストは第 4 四半期連結会計期間に実施する予定であり、減損損失については当該業績予想には織り込んでいない。

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