アミロイドPET検査用イメージング剤「ビザミル」が20日付で保険適用 日本メジフィジックス

 日本メジフィジックスのアミロイドPETイメージング剤「ビザミル」を用いた検査が20日付けで保険適用された。 国内ではADの新しい治療薬として「レケンビ」(エーザイ)が20日に発売され、その処方判断の一つとしてアミロイド PET 検査が挙げられている。
 同剤は、日本メジフィジックスが2017年9月に製造販売承認を取得したアミロイドPETイメージング剤である。同社は、本年8 月、アルツハイマー病(AD)による軽度認知障害が疑われる患者も同剤の対象とすべく、「アルツハイマー病による軽度認知障害又は認知症が疑われる患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」を効能・効果として適応追加承認を取得した。
 同剤は 2017 年の承認取得以降、長らく保険適用されていなかったが、20日付けで同剤による検査が保険適用される。これを受け、同社は、全国のより多くの医療機関に同剤を届けられるよう生産体制を増強している。新生産体制での出荷開始は来年1月9 日を予定している。
 国内ではADの新しい治療薬として「レケンビ」(エーザイ)が発売され、その処方判断の一つとして同検査が挙げられている。2025 年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症患者になると推計されており(内閣府平成29年版高齢社会白書)、日本メジフィジックスは認知症治療の全国均てん化が重要であると考え、アミロイド PET 検査がより広範囲の地域で実施できるように同剤の供給に努める。
 同剤が、AD患者の早期からの適切な診断および治療薬の処方判断に寄与し、患者の予後やQOL改善、医療費の有効活用に貢献できることが期待される。

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