同薬感受性検査用試薬も22日から販売開始
塩野義製薬は20日、新規シデロフォアセファロスポリン系抗生物質製剤「フェトロージャ」ついて、同日発売したと発表した。
また、同薬に対する感受性を測定するための検査用試薬の販売も22日から開始する。
フェトロージャは、塩野義製薬が創製した新規のグラム陰性菌感染症治療薬で、本年11月30日付で厚生労働省より「セフィデロコルに感性の大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア・マルセスセンス、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、緑膿菌、バークホルデリア属、ステノトロホモナス・マルトフィリア、アシネトバクター属のうち、カルバペネム系抗菌薬に耐性を示す菌株を適応菌種とする各種感染症」の適応で製造販売承認を取得している。
また、同社では抗菌薬適正使用推進の一環として、フェトロージャ発売後からすみやかに同薬に対する細菌の感受性検査を行えるよう薬剤感受性試験用試薬の開発と提供に向けた取り組みを進めてきた。
フェトロージャの発売と同時に薬剤感受性検査が実施できる体制が整うことで、同薬が、薬剤耐性菌による感染症で苦しむ適切な患者に対する新たな治療選択肢となることが期待される。
なお、同件が2024年3月期連結業績に与える影響は軽微である。