サンアントニオ乳がんシンポジウムで乳がん患者の治療支援に関する複数の試験結果発表 Exact Sciences社

 がんスクリーニングおよび診断検査を提供する世界有数のヘルスケア企業のExact Sciences社は、2023年サンアントニオ乳がんシンポジウム (SABCS)において、プレシジョン オンコロジーおよび遺伝性がんプラットフォームに関する新しいデータと試験結果を発表する。SABCS 2023における同社の主な発表は次の通り。

◆演題:年齢および卵巣機能抑制(OFS)が短期術前内分泌療法(ET)の内分泌反応性に及ぼす影響:多施設共同ADAPTcycle試験の結果
 Late-breaking abstractとして採択
データ解禁日時:12月 8日午前 7 時 15 分 (米国中部時間)
演題番号:LBO1-05:12月8日 午後 12 時~12 時 45 分 (米国中部時間)

◆演題:一対のコア針生検と外科的切除生検から得られたオンコタイプ DX 乳がん再発スコア検査の一致性試験
要約: 全身療法歴のない同じ腫瘍における針生検検体と切除検体によるオンコタイプ DX 再発スコア検査を比較し、両者の間に高い一致性が示された。
演題番号:PO4-08-09:12月 7日 午後 5 時~7 時 (米国中部時間)

◆演題:米国におけるHR陽性/HER2陰性リンパ節転移陰性早期乳がんに対する多遺伝子アッセイの費用対効果の比較
要約:米国において、HR陽性HER2陰性早期乳がんの治療決定に関する多遺伝子アッセイ (Oncotype DX、MammaPrint、EndoPredict、および Prosigna ROR) を使用した場合と臨床病理学的特徴のみを使用した場合の費用対効果を比較した。
 モデルでは、すべての検査が臨床病理学的特徴を追加することで費用対効果が高くなり、4 つの検査の中でOncotype DX 検査が最も費用を削減できることが示された。

◆演題番号:PO1-01-10: ポスターセッション 1、12月 6日 午後 12 時~ 2 時 (米国中部時間)

◆リック・べーナーExact Sciences社プレシジョンオンコロジー部門のチーフメディカルオフィサー(医師)のコメント
 Exact Sciences Corp.は、SABCSにおいて乳がん患者さんの治療に重要な視点を追加し、一部の患者さんでは治療を漸減しても良好な転帰を得られる可能性を示す新たなエビデンスを発表できることを楽しみにしている。
 毎年、我々はオンコタイプDX乳がん再発スコア検査とその予後予測能力によって確立してきた前例をもとに、特定の乳がん患者さんに対する化学療法の有用性を判断している。我々は乳がんに関連する世界的に権威のあるいくつかの組織と協力し重要なエビデンスを構築し続けており、当局がこの検査へのアクセスを拡大していることを大変光栄に思う。

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