FHLの株式取得を巡るマレーシアNTKの訴訟は主張に根拠なし 第一三共

 第一三共は22日、IHH(本社:マレーシア)の100%子会社であるNTK(本社:シンガポール)から、東京地方裁判所において200億円の損害賠償等を求める訴状の送達を13日に受けたと発表した。同提訴は、IHHがシンガポール証券取引所及びマレーシア証券取引所で14日に開示していたもの。
 NTKによるインドのFHLの株式の取得に関連して、第一三共がNTKによる公開買付を妨げた等と主張しているが、公開買付の停止は、2016年4月29日付のランバクシー元株主に対する仲裁判断に基づき、インド裁判所において、同国の法令に則って当該仲裁判断の執行手続を進める過程で、適正な手続にしたがってインド最高裁判所の指示でなされている。
 FHL並びにIHH及びNTKは、インド最高裁判所やインド市場規制当局に対しても、公開買付を進めることを許可するよう様々な申立を行ったが、その許可は得られておらず、同件を巡っては現在もインドの裁判所において審理中である。
 従って、第一三共は、「NTKの主張には根拠がなく、その請求は認められない」としている。今後、裁判手続きを通じて同社の正当性を主張していく。

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