吉富薬品を来年3月末を目途に吸収合併 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は4日、同社が100%出資する吉富薬品を、来年3月末を目途に吸収合併すると発表した。吉富薬品は、2000年4月に設立した精神科領域の医療用医薬品に特化したプロモーション会社で、田辺三菱製薬が製造販売する医薬品をはじめ、精神科領域の製品プロモーションを担ってきた。
 今回の度の吸収合併により、精神科領域で培った吉富薬品の実績と経験を田辺三菱製薬に承継することで、更なる生産性の向上と適正使用の推進をめざす。
 なお、吉富薬品が保有するプロモーションなどに関するすべての権利や義務は、田辺三菱製薬が承継し、営業本部内に新設予定の精神科領域部(仮称)が精神科領域の医療用医薬品のプロモーションを担う予定である。
 三菱ケミカルグループは、経営方針「Forging the future 未来を拓く」の中で、メディカルを注力市場の一つに位置付けている。田辺三菱製薬は、三菱ケミカルグループのヘルスケア事業の中核会社として、日本国内では中枢神経領域、免疫炎症領域、糖尿病・腎領域、ワクチンを中心とする医薬品を販売している。
 今回の吸収合併で、田辺三菱製薬の営業体制を再構築し、より質の高い医薬品情報を医療関係者に届けることで、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」のMISSION実現に取り組んでいく。

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