第一三共は2日、新型コロナ起源株1価mRNAワクチン「ダイチロナ筋注」について、同日、「SARS-CoV-2による感染症の予防」を適応とした追加免疫における国内製造販売承認を取得したと発表した。
なお、今回承認されたワクチンは、追加接種に用いられる起源株1価のmRNAワクチンであることから供給は予定していない。
「ダイチロナ筋注」については、2023年1月に国内製造販売承認申請を行い、今回、COVID-19に対する国産初のmRNAワクチンとして承認された。
同剤は、冷蔵(2~8°C)での流通・保管が可能となるため、医療現場での利便性の向上が期待できる。
現在、新型コロナワクチンの特例臨時接種において、本年5月開始の追加接種にはmRNAワクチンとしてオミクロン株対応2価ワクチンが使用されている。
また、本年9月から予定されている追加接種にはXBB.1系統を含有する1価のワクチンを用いる方針が示されている。
今回承認された同剤は、追加接種に用いられる起源株1価のmRNAワクチンであるため、供給は予定していない。
第一三共は、XBB.1系統1価ワクチンに対応できるよう速やかに開発を進め、早ければ年内にXBB.1.5系統1価ワクチンを供給できるよう取り組んでいく。