日本心臓財団は、7月1日より、ACジャパンの「支援広告キャンペーン」による啓発活動を開始した。同財団では、1970年に設立してから50年以上にわたり、心臓病や脳卒中の予防啓発活動や、近年ではAEDや心肺蘇生の普及に取り組んでいる。
循環器病を克服するための研究助成や褒章事業、さらには、メールによる無料の医療相談や一般向けの医療情報サイトの公開を通じて健康に悩みを抱える人々の支援を行っている。また、ACジャパンの支援広告キャンペーンによる疾病啓発にも継続的に取り組んできた。2008年にはAED普及をテーマにした新聞広告やポスター提示、2017年には心臓弁膜症の疾病啓発を目的としたテレビやラジオCMを展開するなどして、循環器病のリスクを広く伝えてきた。
今回のACジャパン支援広告キャンペーンでは、リスクの高い不整脈である「心房細動」の早期発見をテーマにした啓発広告を展開する。
心房細動は、加齢や高血圧などの生活習慣病、さらにはストレスにより発症するといわれている。超高齢社会の影響により患者数は増加傾向にあり、この傾向は今後も続くとみられている。
心房細動を放置すると心原性脳梗塞や心不全の原因となるため、早期発見が重要である。だが、心房細動患者の約4割が無症状であり、たとえ症状が起きたとしてもすぐに治まることが多いため早期発見が難しいといわれている。早期発見には、定期的な検診と家庭での継続的な検脈が重要となる。
CMでは、日本心臓財団の活動に賛同したTRFのメンバーであるDJ KOOが、CMオリジナルのビート「EZ DO(イージードゥ)検脈!」とともに、心房細動リスクや検脈の大切さを伝えている。
日本心臓財団では、今回の広告活動を通じて、一人でも多くの人に「心房細動」リスクと早期発見の重要性を知って貰い、家庭での検脈と継続的な検診が習慣になる一助となることを期待している。