インドに新工場を建設 オムロンヘルスケア

「脳・心血管疾患の発症ゼロ」実現を目指して、インドでの血圧計普及を加速

完成イメージ

 オムロンヘルスケアは、インド タミルナド州にある「オリジンズ・マヒンドラチェンナイ(ORIGINS by Mahindra, Chennai)」に、新工場を建設することを決定した。
 新工場は、2025年3月から操業を開始し血圧計を生産する。これに先立ち当社は、タミルナド州首相M.K.Stalin氏立ち会いのもと、タミルナド州政府と工場新設に関する覚書を締結した。

覚書締結式 タミルナド州首相M.K.Stalin氏(左から4番目)
オムロンヘルスケア表取締役社長岡田歩氏(左から5番目)

 近年、インド経済は2030年までにGDP(国内総生産)で年率6%の成長が見込まれており、2050年の人口は16億6800万人に達するといわれている。
 加速する経済成長と人口増加の影響により、インドでは生活習慣病患者が増加している。生活習慣病のなかでも、脳卒中や心不全などの脳・心血管疾患の要因のひとつとして「高血圧」があげられる。
 高血圧治療において、家庭での継続的な血圧測定と管理が大切だといわれているが、インドの血圧計普及率は約2%と低水準の状態が続いている。
 オムロンヘルスケアでは、インドで生活する多くの人の健康課題の解決に向けて、インド国内に血圧計の生産拠点を設け、一人でも多くの人に血圧計を届ける体制を整える。
 また、従来から実施している疾病啓発活動を強化する。これらの取り組みを通じて、高血圧患者の家庭での血圧測定を普及し、インドにおける「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」実現に向けて取り組みを進めていく。新工場概要は、次の通り。
◆会社名:OMRONHEALTHCARE MANUFACTURING INDIA PRIVATE LIMITED

◆設立日 :2022年7月14日

◆操業開始:2025年3月(予定)

◆敷地面積:約2万4000㎡

◆生産品目:血圧計

◆岡田歩オムロン ヘルスケア代表取締役社長のコメント

 インドでは、加速する経済成長や人口増加を背景に、より多くの人が高血圧などの生活習慣病に悩むと考えられている。当社は、工場新設を通じて血圧計の供給体制を増強するとともに、疾病啓発を強化することで、インドで暮らす人々の重症化予防と病気の早期発見に取り組む。
 当社の循環器事業ビジョン「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」のもと、インドが抱える健康課題の解決に貢献する。

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