ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)は19日、ブレヤンジについて再発又は難治性の濾胞性リンパ腫およびマントル細胞リンパ腫を対象としたP2試験(TRANSCEND FL試験)およびP1試験(TRANSCEND NHL 001試験)において、主要評価項目の全奏効率を達成したと発表した。
非盲検単群国際多施設共同TRANSCEND FL試験およびマントル細胞リンパ腫(MCL)を含む再発又は難治性のB細胞非ホジキンリンパ腫患者を対象にブレヤンジを評価したピボタルな非盲検単群多施設共同TRANSCEND NHL 001試験の肯定的なトップライン結果を発表したもの。
両試験の結果、ブレヤンジは、再発又は難治性のFLおよびMCLにおいて統計学的に有意かつ臨床的に意義のある奏効を示し、主要評価項目である全奏効率を達成した。
また、同試験では、主な副次評価項目である完全奏効率も達成し、再発又は難治性のFLおよびMCLの両方において高い完全奏効率が示された。同試験では、いずれの疾患においても、ブレヤンジの新たな安全性シグナルは認められなかった。
ブリストル マイヤーズ スクイブは、TRANSCEND FL試験およびTRANSCEND NHL 001試験のデータの評価を完了させ、今後の学会での両試験の詳細な結果の発表に向けて治験担当医師と連携するとともに、規制当局と協議していく予定である
なお、BMSは、再発又は難治性の慢性リンパ性白血病を対象にブレヤンジを評価したTRANSCEND CLL 004試験においても、主要評価項目である完全奏効率を達成したも表している。
◆Anne Kerber BMS細胞療法開発責任者・シニアバイスプレジデントのコメント
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫やマントル細胞リンパ腫の患者さん、特に高リスクの疾患を持つ患者さんにとって、深く持続的な奏効をもたらす治療選択肢は限られている。これらのアンメットニーズと、リンパ腫に対する当社の深い生物学的理解は、我々が患者さんに革新的な治療法を提供する大きな原動力となっている。
今回のデータは、ブレヤンジのベスト・イン・クラスおよびベスト・イン・ディジーズ(best-in-disease)のプロファイルをさらに裏付けるものであり、当社のCAR T細胞療法であるブレヤンジが持つ可能性をさらに多くの患者さんにお届けするための大きな前進を示すものであると考えている。