住友ファーマは28日、本年1月31日に公表した 2023年3月期通期連結業績予想を次の通り下方修正すると発表した(カッコ内は前回予想との増減額)。
売上収益5555億円(75億円減)、コア営業利益164億円(176億円減)、営業利益△770億円(500億円減)、親会社の所有者に帰属する当期利益△745億円(395億円減)、基本的1 株当たり当期利益△187.55円(同△88.10円)。
修正理由については、売上収益は、北米セグメントでラツーダの下方修正を見込むこと等から、前回発表予想から75 億円減の5555億円に修正した。
売上総利益は、売上収益の減少に加え、製品構成差により売上収益以上の減少を見込んでいる。
一方、販売費及び一般管理費は、前回発表予想で織り込んだマイオバント社完全子会社化にかかる費用等の一部の費用が研究開発費として計上する見込みになったこと等から減少する見込みであるが、販売費及び一般管理費ならびに研究開発費の合計では、本年 7 月に予定している米国グループ会社再編の検討費用の発生もあり増加する見込み。
これらの結果、コア営業利益は、前回発表予想から176 億円減の164億円に修正した。
営業損益は、TP-0903(dubermatinib)の減損損失(206 億円)の計上に加え、米国グループ会社再編に伴う事業構造改善費用の引当を計上する見込みとなったこと等から、前回発表予想から500億円減の770億円の損失に修正した。
親会社の所有者に帰属する当期損益は、期末日の為替レートが想定より円安になったため、金融収益の増加を見込むものの、営業損益悪化の影響が大きく、前回発表予想から395億円減の745 億円の損失に修正した。