国民の無病息災と薬業界発展を祈念 大神神社鎮花祭

玉櫛を受け取る塩野元三薬神講会長

大和國一の宮三輪明神大神神社の鎮花祭が18日、同神社本社拝殿ならびに狭井神社の両社で厳かに斎行され、国民の無病息災と薬業界の発展を祈願した。
 令和2年の例祭より新型コロナ感染拡大防止のため参列席を縮小して開催してきたが、今年は新型コロナ感染者数が減少し、政府の感染対策緩和に伴って参列者の制限も取り除かれ160名が参加した。

神楽浦安の舞

 鎮花祭は、別名花鎮めの祭りとも呼ばれており、今から1300年前の飛鳥の時代の「大宝律令」に、春の花散る頃に流行する疫病の鎮圧のため、国家の祭祀として大神神社・狭井神社で毎年「国民の無病息災」を祈るように定められている。
 桜花の散るときに、花びらや花粉とともに疫病が拡散するのを鎮めるために、医薬の守護神である大物主大神と少彦名大神にお祈りするのがこの祭りで、国を代表する重要な神事として今日まで連綿と続けられている。
  祭典では、修祓、祝詞奏上、神楽浦安の舞、玉櫛奉奠、撤饌などの神事が行われ、塩野元三薬神講会長(塩野義製薬名誉顧問)ら参列者代表が神前に玉櫛を奉奠した。

あいさつする鈴木宮司


 祭典終了後のあいさつで鈴木寛治宮司は、「朝夕の食事の時に自然の恵みに感謝し、人々の働きに感謝することが祭りの心である。皆様方にはこの祭りの心を実践して頂いていることは真にあり難く、ご同慶に存じあげたい」と強調。
 その上で、「今後とも大神様のご加護のもと、ますますお元でご多幸であることを祈念したい」と述べた。

大神神社本殿


  

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