日本メジフィジックスは11日、アミロイドPETイメージング剤「ビザミル静注」について、適応拡大申請を行ったと発表した。
同申請は、現在、エーザーが国内製造販売承認申請中のアルツハイマー病(AD)新規治療薬「レカネマブ」(AD疾患修飾薬)を受けて、患者へのレカネマブの適用を考慮したもの。
レカネマブの投与対象としては、脳内のアミロイドβタンパク質の蓄積の確認が求められており、その確認には非侵襲的に評価できるアミロイドPET検査が広く国内で利用可能になることが期待されている。
同社は、2017年9月に、「アルツハイマー型認知症が疑われる認知機能障害を有する患者の脳内アミロイドベータプラークの可視化」を効能・効果とした同剤の国内製造販売承認を取得している。
現在、ビザミル静注は、保険適用がされていないため、2拠点のみで限定的に製造しているが、保険適用され次第全国の複数の拠点で順次製造を開始し、供給していく。
国内で広く同剤が使用できる環境を整えて多くのAD患者に適切な診断が行われ治療薬の処方判断に寄与することで、患者の予後やQOL改善、医療費の有効活用への貢献が期待される。