ファイザーは27日、免疫抑制剤「アトガム」について、「中等症以上の再生不良性貧血」の適応症で製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は、免疫抑制作用により再生不良性貧血の病態を改善する抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリン製剤で、海外では30年以上にわたり再生不良性貧血の治療に用いられ、第一選択薬の一つと位置付けられている。
日本では、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議において医療上の必要性が高いと評価され、厚労省より開発要請を受けた。今回の承認は、この開発要請を受けて実施した国内P3試験の結果等に基づくもの。同剤は、2021年に希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けている。