NF-κB デコイオリゴ DNA  慢性椎間板性腰痛症国内P2試験への協力で塩野義製薬と契約締結 アンジェス

 アンジェスは20日、NF-κB デコイオリゴ DNA について、日本国内における慢性椎間板性腰痛症を対象としたP2試験において塩野義製薬との協力に関する契約を締結すると発表した。
 アンジェスは、本年1月30日に NF-κB デコイオリゴ DNA のP2試験の日本国内実施を公表していたが、今回、新たに同試験への協力に関して塩野義製薬と契約を締結するもの。同該契約締結により、塩野義製薬は同臨床試験費用の一部を負担する予定であるが、その金額は確定していない。
 また、同該契約により、アンジェスと塩野義製薬はP2試験の結果に基づき、続くP3試験の実施について協議していく。
 NF-κBは、活性酸素などによる酸化ストレス等の刺激が外部から与えられた時に、細胞が炎症反応や免疫反応を惹起させるため活性化する主要な転写因子。NF-κBデコイオリゴ DNA は、このNF-κB転写因子に結合して炎症性サイトカイン(細胞から分泌される生理活性物質)の放出を抑制し、過剰な炎症反応や免疫反応に起因する様々な疾患の治療における有効性が期待されている。
 これまで慢性椎間板性腰痛症に対する治療は、消炎鎮痛剤などによる対症療法が中心であったが、NF-κB デコイオリゴ DNA は過剰な炎症反応や免疫反応を惹起する原因物質の活性化を抑制するため、強い鎮痛効果に加えて、患者のQOL 改善が期待される。
 NF-κB デコイオリゴ DNA は、2018年2月に米国で椎間板性腰痛症の患者を対象とした後期P1試験を開始し、2021年4月に得られた結果では、重篤な有害事象(SAE)は認められず、高い安全性が確認された。
 有効性についても探索的にデータを評価したところ、投与早期より腰痛は大幅に軽減し、腰痛の抑制は投与12ヵ月後まで継続した。
 日本国内にも慢性椎間板性腰痛の患者は多く、これらの結果から、国内において製品化した場合にも事業性を見込めると判断し、日本国内におけるP2試験の実施を決定した。
 なお、同件に伴う2023年連結会計年度の業績見通しへの影響は軽微で、今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかに告知する。

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