ブラッコ・エーザイの合弁解消

 ブラッコとエーザイは20日、両社合弁会社のブラッコ・エーザイ(本社:東京都、出資比率:ブラッコ51%、 エーザイ49%)について、本年3月31日付で合弁を解消すると発表した。
 これに伴い、ブラッコは、エーザイが保有するブラッコ・エーザイの全株式を取得し、4月1日付でブラッコ・エーザイからブラッコ・ジャパンに社名を変更する。
 ブラッコとエーザイは、日本における造影剤事業の立ち上げを目的として1990年にブラッコ・エーザイを設立。1994年に非イオン性造影剤「イオメロン」と環状型非イオン性MRI用造影剤「プロハンス」を発売するなど、30年以上にわたり、友好的なパートナーシップの下で協業してきた。
 今回、両社で協議を重ね、医療を取り巻く環境変化に迅速かつ柔軟に対応し、両製品による持続的な患者貢献を実現するため、同合弁を解消することを決定した。
 エーザイとブラッコ・エーザイが共同販促をしてきた「イオメロン」と「プロハンス」の両製品については、本年4月1日から2024年3月31日までブラッコ・ジャパンが国内製造販売元、エーザイが販売元として共同販促を継続し、2024年4月1日よりブラッコ・ジャパンが単独で販売を行う。

◆Fulvio Renoldi Braccoブラッコの副会長兼CEOのコメント
 アジア太平洋地域は、画像診断領域においてリーダー的な役割を担っており、他のグローバル市場に比べ急速な成長が期待されている。ブラッコは、長年日本において強力な存在感を示しており、今後も各地域の顧客のニーズをよりよく理解し、そのニーズに応えることができるよう、顧客との関係強化を一層進め、よりよい 画像診断技術とサービスを提供していく。

◆内藤晴夫エーザイCEOのコメント
 ブラッコ・エーザイの創立以来30年以上にわたり、日本の画像診断領域における患者さん貢献に共に取り組んできたブラッコに深く感謝する。ヒューマン・ヘルスケア理念のもと、エーザイは、ブラッコ・ジャパンによる患者様貢献の持続に向けて、2024年3月末まで「イオメロン」と「プロハンス」両製品の情報提供を継続するとともに、円滑な業務移管に万全を尽くしていく。

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