患者向け日本国内自社臨床試験最新情報検索ウェブサイト公開 アストラゼネカ

Search My Trial for AstraZenca トップページ

 アストラゼネカは9日、自社が国内で実施する医薬品の臨床試験の最新情報を、患者やその家族が一括検索できるウェブサイト 「 Search My Trial for AstraZeneca(https://www.searchmytrial.com/smt-sites/astrazeneca/)」を公開したと発表した。
 同ウェブサイトは、アストラゼネカが国内で実施する臨床試験の情報を紹介したもので、同社の4 つの重点領域である「がん・悪性腫瘍」、「循環器疾患・糖尿病・慢性腎臓疾患(CKD)」、「呼吸器・免疫疾患」、「ワクチン・免疫療法」からカテゴリを選択し、各領域で実施している臨床試験が検索できる。
 「がん・悪性腫瘍」領域の臨床試験検索では、人体図からがん種をクリックすれば、該当する臨床試験へのアクセスもできる。その他、キーワード、エリア、被験者の年齢・性別を指定しての検索も可能である。 同ウェブサイトには、アストラゼネカが国内で実施中の臨床試験を掲載しており、今後も掲載試験を追加予定だ。

Search My Trial for AstraZeneca 検索画面

 臨床試験に関わる情報は、試験を実施する施設ごとにウェブサイトや院内で掲出される場合が多く、患者自身の求める情報へのアクセスは容易ではない。
 また、探していた臨床試験の情報が掲載されているウェブサイトにアクセスできたとしても、英語で記載されていたり、専門用語が多用されていることも多く、患者にとって理解が難しいケースもある。
 アストラゼネカでは、自社が実施している臨床試験に関しては、医療機関や治験責任医師も協力しながら情報を集積し、患者が包括的なデータベースから自身の求める臨床試験の最新情報にアクセスできるよう「Search My Trial For AstraZeneca」を構築した。
 アストラゼネカの推進する「患者を中心とした医薬品開発」には、「多くの患者に分かりやすく治験情報を提供する」ことも含まれている。
 実際、これまで患者に臨床試験に関する意見を寄せた結果、「どこでどのような臨床試験が実施されているのか探しやすくして欲しい」、「最新の情報にアクセスできるようにして欲しい」といった要望が多かった。
 そこで、同ウェブサイト上における臨床試験の説明は、なるべく専門用語を使わずに、一般の人々にとっても分かりやすい記載を心掛けている。
 アストラゼネカは、今後も、患者にとって分かりやすく、求める情報に容易にアクセスできるように患者の意見を反映しながら、「Search My Trial For AstraZeneca」のコンテンツの充実や機能の改良に継続的に取り組んでいく。
 なお、「Search My Trial for AstraZeneca」は、アストラゼネカからの委託に基づき、Buzzreach が運営している。

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